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ゲームとか小説とかの感想をぶちまけます.多分ほとんどミステリです.

【感想:ネタバレ】たったひとつの、ねがい/入間人間

 

 ※ネタバレ注意

 

80/100点

 

入間人間は『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『バカが全裸でやってくる』など,数作は読んだことがありました.
シリーズものを読むのはしんどいな,と思い,単発の作品で探した上でKindle版を衝動買いしました.

感想としては,まんまと騙されたという感じです.
疑いもせずに主人公に同情してしまいました.
流石にやりすぎではないか,いや鍛えても片手で階段は降りられねえだろ,とは思いましたが,そういったツッコミを越えてくる勢いに完敗です.
最後の独白で「は?」となり,エピローグを読み進めている途中でようやく仕組みに気付きました.

プロローグと名の付く場面から急展開でカニバリズムに持っていかれますし,その後もグロ描写は続きますから,人を選ぶ作品ではあるかもしれません.
不満点としては,羽澄やババアの存在がご都合主義というか,オチ担当であるという気持ちが拭えませんでした.
ご都合主義といえば,放火犯こそその言葉に相応しいですね.入間人間はしばしば作品間にリンクを貼るイメージが有りますが,名前も出ずに終わった放火犯もどれかの作品とリンクしているのでしょうか.
既読作品とのリンクに気づいていないだけであれば申し訳ないです.

入間人間といえば群像劇,というイメージを勝手に持っていたので,いい意味で期待を裏切られた作品でした.
その上,近年で読んだのは『安達としまむら』『多摩湖さんと黄鶏くん』あたりだったので,本作の表紙とも相まって衝撃は大きかったです.

読む前には,表紙の女の子が可愛いなあと思いました.
読んだ後に見ると,表紙の女の子が美味しそうだなあと思いました.
そんな作品です.